築80年 宮城の古民家リフォーム その①

おはようございます。 今日から数回にわけて、昨年リフォームさせて頂いた「古民家リフォーム」の施工事例、ビフォアアフターを紹介していこうと思います。

古民家とはなんぞや? 建築基準法での明確な定義はないようですね、築年数が50年を超えると古民家という言い方をすることが多いようです。 こちらは石巻市のお客様になります。 2世帯でお住まいになられていて、母屋は築80年、それに40年くらい前に増築、その後も増築という歴史を経て現在です。 工法も伝統工法+在来工法+RC工法の合作。 自分も初めてです!

ご依頼内容は、①安心して生活できるようにしたい ②寒いのを解消したい
③使いづらいのを解決したい ④外観を変えたい ⑤その他  でした。

 

施工前の外観
施工前の和室3間続き

 

母屋は築80年ですから、建物本体を調べないといけません。
さっそく床下へGO!

床下写真1

この部分は風通しもよく、良好ですね。 といっても現在の建物しか見たことない方はびっくりされると思いますが、これはけっこういい方です。

 

束部分

床を支えている大引きは地面に束石を置き、その上に束(木やプラスチックや金属k)をたてて支えます。 こちらはお客様がブロックを詰めて支えていました。 テレビの番組でその束がちょっと浮いていたりずれているのをクローズアップして欠陥住宅!なんてやっていますが、ちょっと大げさだな~と思って見てます。 それ言ったら昔の家はどうなんだ? となっちゃいます。 こちらのお住まい、あの東日本大震災でもピンピンしてましたから。

 

シロアリ食害部

とはいえすべてが良好なわけではありませんでした。 これはシロアリに食べられてスカスカになっていた大引き。 実は土台もやられていて、工事の時にかなり取り替えました。

 

 

基礎として利用されていた木

このやり方は初めてみたのですが、昔増築した境にあたる壁下の基礎として木を地面に埋めていました。 この上に土台がのっています。 木ですから当然水を吸います。 キズがついているところは打診した部分ですが、非常にもろくなってました。こうゆうところはよろしくありません。

 

 

岩盤

こちらのお住まいは山のすぐ下という立地です。 床下に石がゴロゴロしているお住まいは岩盤の上に建っているということになります。 揺れには強いですが、地下水がある為、湿気は多くなるという反面もありますね。 土間にしたり、シートを敷き詰めて地面から上がってくる湿気対策が望ましいです。

 

 

懐かしの土壁
天井上

壁や天井上を見ると歴史を感じますね~ この雰囲気大好きです (笑)

特に雨漏れや壁の脱落等のないので、構造の安定という部分では足元まわりの補強を中心にすればいいお住まいでした。 寒いということに関しては、対策はなにもなっているわけでもないし天井も高いので当然のこと。 隙間風対策をしたり保温対策をしたりすると改善できる内容です。

 

というふうに建物診断行いました。 その結果どのように変わったかというと~~

次回のお楽しみです!!

 

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