築80年 宮城の古民家リフォーム その④

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一夜明けて風もおさまりホッとしている自分です。 皆さま、ご自宅の被害は大丈夫でしたでしょうか? 自宅は山の方なのですが、昨晩は風で家が揺れたりミシミシ音がしたりとほんと嵐のようでした。

さて、3回にわたり書いてきました宮城県石巻市での築80年古民家リフォームですが今日が最後です。 昨日は玄関~広縁~洋室と紹介して参りましたが、今日はキッチンと和室、それに紹介し忘れてた部分です。

 

それではキッチンから。

工事前キッチン その①
工事後キッチン その①

キッチンは同位置交換、クリナップのクリンレディ。 ここ数年自分イチオシのシステムキッチンです。 今やキッチンは収納する場所、その扉寸法の割り振りだったり、片づけやすさという点で間違いがありませんね。 窓はインナーサッシで寒さ対策しました。

 

工事前キッチン その②
工事後キッチン その②

間取りの変更はありません。 キッチンの階段側に壁をつくって油汚れの飛散防止と内装という内容です。 床は防水を考えウッド調クッションフロアにしています。 収納計画は家具対応、高いところは使わないという考え方でした。 家電で収納したいのは ①電子レンジ ②炊飯器 ③オーブントースターでしたがきちんと収納できてます。 とても使いやすそうですね♪

工事後 収納家具

 

 

お次は和室の紹介です。

工事前和室 その①

奥の部屋の床が高く、手前にくるほど床は下がっていました。

工事後和室 その①
工事後和室 その①-2

和室で見える部分は木部の塗装と襖に畳、それに壁の左官工事をさせて頂きましたので見た目の変化は少ないです。 地震の影響もあり床のレベル(高さ)が奥にいくほど高くなっていました。 それぞれ床下や壁下の土台まわりはすっかりといっていいくらいやり替えています。 レベル調整と床断熱、この2点で建具の開閉はスムーズ、冬の寒さ対策と安心も得られるので年数が経過した建物にはおすすめの内容です。 これからまた30年は安心してすごして頂けると思います。 白アリにはかなりやられていたので防蟻処理と地面からの湿気対策ビニールシートも施工済、派手さはありませんがこうゆう部分も大切ですね。

和室の続き間、こうゆう解放感はやはり落ち着きます! この雰囲気は現代の住宅にはなく古民家ならではだと再確認しました。

 

書院づくり

古い建具は「さしもの大工さん」という方がつくっていたのですが、今はほとんど存在しません。 古い建具は一点物ですから大切にしたいものです。

 

玄関

こだわりの素材は「でき杉くんフリー板」それで敷台をつくりました。タイルの上にはフロアタイルを施工、ちょっと新しい~♪

 

今回の古民家リフォームを終わってみて感じたことは、「やはり後世に継承されるべきもの」なんだな~ということです。 お客様も最初は建て替えがご希望でした。 終わってみればこの選択で本当によかったとのこと、なにしろ同じものは手に入らないというのもありますが、それ以上にこの住宅につまっている歴史を自分の子世代につなげられたという気持ちが大きかったようです。

新しいものはやはりいいですが、自分はこうやって古いものと新しいものをうまく合わせる提案を続けていきたいという想いが強くなったと思うリフォームでした。

 

 

 

 

 

 

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築80年 宮城の古民家リフォーム その③

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今日は強風は大変ですね・・・ 交通機関への影響や停電まで。 3時くらいまでは続くようですが早くおさまってもらいたい! 皆さまは大丈夫でしたでしょうか。

今日は石巻でさせて頂いた古民家リフォームの内部紹介です。

 

最初は玄関から。

工事前玄関
工事後玄関

壁の左官と下駄箱のクリヤー塗装、土間タイルにフロアタイルと式台と床を杉で新しくしました。

 

次は広縁の紹介です。

工事前広縁①

 

工事後広縁①

 

工事前広縁②

 

工事後広縁②

床がかなりもろくなっていたこともあり、杉の無垢材を上から貼るように考えていたのですが、一度解体して骨組みからなおして断熱材も入れました。 窓も大きすぎたのと老朽化していたので小さいものに取り換え、上の木枠の窓は枠類をそのまま使って壁としました。 なるべく雰囲気を崩したくなかった部分です。

 

次は部屋の方にうつります。 まずは北面の納戸状態だった洋室から。

工事前洋室
工事後洋室

このスペースは激変! だと思います。 天井は解体して高くつくりなおしました。低かった理由は上が屋根裏部屋になっていたからですが、そのことをご家族だれも知らず、タンスなどが出てきてびっくり!!という珍事もありました。

工事前洋室天井上

床と正面の壁には杉の無垢材を使用。 地元素材なので地産地消リフォーム。

 

ちょっとボリュームが大きくなってしまったので、続きは次回にしますね。

キッチンと和室の紹介になります。

 

 

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築80年 宮城の古民家リフォーム その② 

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皆さま、おはようござます。 なんだか風が強かったですね・・・  満開になった桜はいつまでもつのか? まだゆっくり桜をみていないので心配な自分です。

 

さて、今日は石巻でさせて頂いた築80年の古民家リフォーム紹介その②です。

 

前回は床下や天井上という建物について書いたので、今日は具体的にどのようにリフォームしたのか? です。  今回のリフォームコンセプトは「古民家の継承と快適性」としてお客様と取り組みました。  全体の雰囲気や間取りは継承し、そこに現在の快適性を取り入れるという方向性。 床は発泡系断熱材、壁は土壁をそのまま断熱材として考え、天井はブローインング吹き込み、あとは窓の気密対策で基本性能アップです。 4間続きの間取りなんですが、「今まで2部屋でも寒かったのが、同じ暖房で4部屋いけるようになった」と喜んでいただけました。 その他は個室とキッチンという内容です。
ボリュームが多いので今日は外観中心にしますね。
後から増築した部分が道路からよく見えるのですが、このイメージを一新したいという希望があり、一部外壁材の張り替えと全面塗装をしました。

 

 

工事前外観①

 

 

工事前外観②

 

 

工事後外観①

 

 

工事後外観②

 

これは変わりました♪ 道路側外壁材を窯業系サイディングに張り替えて、変則的だった建物に一体感をもたせるように配慮しています。 建物がまっすぐでないので大工さんは下地に苦労しました。 そのかいあってきれいにまとまったと思います。 大工さん、板金屋さん、外壁屋さん、ありがとうございました。
目立たないところですが、基礎まわりも一体感でるようにあれこれやってます。

外部は意匠的な見た目も重要ですが、一番大切なのは雨・風から建物を守るという防水面です。 今回は塗装でいこうとおもった屋根板金を張り替えないとだめな部分もありました。 これから15年は手をかけなくても安心して過ごせるという内容になったと思います。

 

次回は内部の紹介! お楽しみに~

 

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築80年 宮城の古民家リフォーム その①

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おはようございます。 今日から数回にわけて、昨年リフォームさせて頂いた「古民家リフォーム」の施工事例、ビフォアアフターを紹介していこうと思います。

古民家とはなんぞや? 建築基準法での明確な定義はないようですね、築年数が50年を超えると古民家という言い方をすることが多いようです。 こちらは石巻市のお客様になります。 2世帯でお住まいになられていて、母屋は築80年、それに40年くらい前に増築、その後も増築という歴史を経て現在です。 工法も伝統工法+在来工法+RC工法の合作。 自分も初めてです!

ご依頼内容は、①安心して生活できるようにしたい ②寒いのを解消したい
③使いづらいのを解決したい ④外観を変えたい ⑤その他  でした。

 

施工前の外観
施工前の和室3間続き

 

母屋は築80年ですから、建物本体を調べないといけません。
さっそく床下へGO!

床下写真1

この部分は風通しもよく、良好ですね。 といっても現在の建物しか見たことない方はびっくりされると思いますが、これはけっこういい方です。

 

束部分

床を支えている大引きは地面に束石を置き、その上に束(木やプラスチックや金属k)をたてて支えます。 こちらはお客様がブロックを詰めて支えていました。 テレビの番組でその束がちょっと浮いていたりずれているのをクローズアップして欠陥住宅!なんてやっていますが、ちょっと大げさだな~と思って見てます。 それ言ったら昔の家はどうなんだ? となっちゃいます。 こちらのお住まい、あの東日本大震災でもピンピンしてましたから。

 

シロアリ食害部

とはいえすべてが良好なわけではありませんでした。 これはシロアリに食べられてスカスカになっていた大引き。 実は土台もやられていて、工事の時にかなり取り替えました。

 

 

基礎として利用されていた木

このやり方は初めてみたのですが、昔増築した境にあたる壁下の基礎として木を地面に埋めていました。 この上に土台がのっています。 木ですから当然水を吸います。 キズがついているところは打診した部分ですが、非常にもろくなってました。こうゆうところはよろしくありません。

 

 

岩盤

こちらのお住まいは山のすぐ下という立地です。 床下に石がゴロゴロしているお住まいは岩盤の上に建っているということになります。 揺れには強いですが、地下水がある為、湿気は多くなるという反面もありますね。 土間にしたり、シートを敷き詰めて地面から上がってくる湿気対策が望ましいです。

 

 

懐かしの土壁
天井上

壁や天井上を見ると歴史を感じますね~ この雰囲気大好きです (笑)

特に雨漏れや壁の脱落等のないので、構造の安定という部分では足元まわりの補強を中心にすればいいお住まいでした。 寒いということに関しては、対策はなにもなっているわけでもないし天井も高いので当然のこと。 隙間風対策をしたり保温対策をしたりすると改善できる内容です。

 

というふうに建物診断行いました。 その結果どのように変わったかというと~~

次回のお楽しみです!!

 

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